@article{oai:setsunan.repo.nii.ac.jp:00001160, author = {大田, 住吉 and 佐々木, 公之}, issue = {1・2}, journal = {経営情報研究:摂南大学経営学部論集}, month = {Feb}, note = {ミャンマーは、東南アジアにおける親日国のひとつであるが、永らく軍事政権下にあったこともあり、経済発展が遅れ、国民1 人当たりのGDP は周辺諸国の中でも最下位である。例えば、水産業においては、ベンガル湾に面するラカイン州西海岸は豊富な水産資源を有するが、十分なコールドチェーン(鮮度維持流通)が整備されていないため、大量の魚介類が天日干しのまま飼料になっている。また、こうした課題に対し、現時点では世界各国のどの政府・企業も解決に着手しておらず、放置されたままとなっており、さらに先行研究においても課題の指摘はあるものの、その具体的解決策を論じた研究は見当たらない。 本研究では、これまで明らかにされてこなかったミャンマーの水産コールドチェーン構築に向けた課題解決のための具体的手法にフォーカスした。事例として、ラカイン州西海岸の水産関連ビジネスを取り上げ、亜熱帯地域であるミャンマーにおいても低コストかつ持続安定的な戦略可能性について、一定の方向性を示した。具体的には、従来の氷詰め輸送に代わる新しい低温・鮮度維持輸送として(公社)氷温協会が保有する氷温技術などわが国の先進技術の活用、現地進出日系物流企業等との連携・協力による水産物の輸送ルートモデルの検討などである。また、その実現可能性を検証するため、現地の政府関係機関、日系進出企業、国内試験研究機関など関連先計9 先に対するヒアリング調査、製品実験データおよび先進技術データ確認等の技術的検証を行い、その上で市場ルート別に「上流」から「下流」までの水産コールドチェーン輸送モデルを示した。 現時点において、本研究は道半ばである。大切なのは、発展途上国ミャンマーのコールドチェーン構築について、単に課題を指摘・整理するだけでなく、その具体的解決手法を明らかにすることである。これらを踏まえ、次回以降、現地における比較実証実験等の科学的検証を重ね、さらなる研究の深化に努めたい。}, pages = {79--108}, title = {ミャンマーにおける水産物のコールドチェーン構築に向けた戦略可能性研究~ラカイン州西海岸における事例研究にフォーカスして~}, volume = {26}, year = {2019}, yomi = {オオタ, スミヨシ and ササキ, キミユキ} }