@article{oai:setsunan.repo.nii.ac.jp:00001161, author = {佐藤, 正志}, issue = {1・2}, journal = {経営情報研究:摂南大学経営学部論集}, month = {Feb}, note = {徳島の阿波踊りは、歴史的には江戸期から明治末まで隆盛を誇った阿波藍業をベースとした地域の経済力が存立基盤となり、民衆が育くんできた盆踊りをルーツとする。明治末における藍業衰退を契機とした地域経済の停滞を打破するために、大正末から昭和初期に商工会議所が主導して、地域振興策として盆踊りの観光資源化が推進された。 もともと阿波踊りは、その踊りの様式や囃子が柔軟で創意性に富んでおり、常に変化し新しいスタイルを生み出すものである。そのため、観光資源化の過程において宗教性と土着性を希薄化させると、あらゆる地域で受け入れ可能な「踊り」へと変容していった。1970 年代に関東を中心に各都市において、商店街の活性化や地域振興策の一環として導入されて定着すると、それらの街の人々の踊りとなり定着していった。 徳島の地域振興策として遂行された阿波踊りの観光資源化は、結局その歴史的な成立・存立基盤である地域・徳島から、阿波踊りが「地域」性を喪失させながら全国へと伝播する道筋を準備したという視点でとらえることができるのである。}, pages = {109--130}, title = {地域民間芸能の観光資源化と地域振興-阿波踊りの事例から-}, volume = {26}, year = {2019}, yomi = {サトウ, マサシ} }