@article{oai:setsunan.repo.nii.ac.jp:00001174, author = {西川, 浩平}, issue = {1・2}, journal = {摂南経済研究}, month = {Mar}, note = {本稿は訪日外国人の日本国内での需要構造を明らかにすることを目的に、AIDS モデルを用いて需要の支出弾力性、需要の価格弾力性、需要の交差弾力性を計測した。さらに、2010 年代に日本が経験した爆買いに焦点を当て、その前後で訪日外国人の需要構造がどのように変化したかも検証した。分析を通じて、次の3点が明らかとなった。第1は、需要の支出弾力性については、食事、国内移動、娯楽、その他で1を上回っており、買物、宿泊についても1に非常に近い値となった。この結果は、訪日外国人が日本国内で支出した財・サービスの全てが正常財であり、かつ概ね贅沢品であったことを示す。第2は、訪日外国人の需要の価格弾力性は、全ての支出先で1を下回っていた。この状況は爆買い前、爆買い中、爆買い後と時期を区分しても変わらないため、爆買いが盛り上がった時期であっても、訪日外国人は価格の変化に対する反応が鈍かったことになる。第3は、買物と他の支出先については、ヒックスの価格弾力性でみると、多くが競合的な関係にあることが判明した。需要の価格弾力性、交差弾力性が小さいため、そのインパクトは大きくはないが、仮に爆買いを促進するため土産物等の価格が下げられた場合、これら競合する部門への支出が減少することになる。}, pages = {23--35}, title = {訪日外国人の需要構造に関する分析}, volume = {9}, year = {2019}, yomi = {ニシカワ, コウヘイ} }