@article{oai:setsunan.repo.nii.ac.jp:02000050, author = {加来,奈奈}, issue = {2}, journal = {摂南国際研究}, month = {Feb}, note = {1520 年代、イタリア戦争や宗教改革、オスマン帝国の侵攻などヨーロッパが重要な局面を迎える中、プラート領主ルイ・ド・フランドルは神聖ローマ皇帝カール5世の大使としてヨーロッパ各地に派遣された。本論文では、1529年締結のカンブレ平和条約の条項実現における大使としての任務を中心に、別の大使フィリップ・ド・ラレンらの書簡を通した他者の視点やハプスブルク君主国のネットワークの視点から、ルイ・ド・フランドルの役割や能力について検討した。彼は、冷静に状況を判断し、着実に外交交渉を進める手腕を持っていた。加えて、ネーデルラント、スペイン、神聖ローマ帝国、イタリア半島などに関してハプスブルク家の抱えるあらゆる問題を把握し、ハプスブルク家の君主やその大使から信頼を得ていた。条項実現におけるフランスでの任務では、ネーデルラントからの使節と、スペインでフランス王子解放を準備する者たちの双方と協力できる立場にあり、条項実現の大きなゴールである王子解放を導いた立役者の一人であった。こうした点から、ルイ・ド・フランドルは、当時のハプスブルク家において重要な大使であったといえる。}, pages = {21--38}, title = {神聖ローマ皇帝カール5 世の大使ルイ・ド・フランドルの役割と外交能力:カンブレ平和条約条項履行に関する任務を中心に}, year = {2024} }