@article{oai:setsunan.repo.nii.ac.jp:02000107, author = {山本,圭三}, issue = {1}, journal = {摂南社会学}, month = {Mar}, note = {これまで社会学や経営学等の分野で行われてきた研究において、職場における共同性が職業的充実に対して重要な意味をもつことは明らかになっている。それを前提とすれば、次に疑問になるのは職場における共同性がどのような要因から生み出されるのかという点だが、本稿はそれに関して「職場での共同飲食(共食)」に注目した検討を行うものである。  共食はこれまで主に家政学や人類学の分野で議論されることが多く、それが家族や宗教との関わりにおいて重要な意味をもつことは明らかにされてきている。他方で、社会学分野では体系的に論じられることがあまりなかった。ただし、共食の機能や「食べること」と共同体との関係についての指摘からは、共食が職場集団において一定の機能を果たしている可能性が想起される。これをふまえ本稿では、今後の分析のための基礎作業として、共食がそもそも職場の共同性、職業的充実という文脈において一定の効果を示しているかどうかが主に検討される。  若年層計量調査データを用いて分析した結果、共食と職場の共同性との間には一定程度の関連が見られること、共食は職場の共同性と並んで職場に対する評価や職務に対する態度、仕事に関する価値意識に効果を示すことが確認された。この結果は、職業的充実を議論するにあたって共食という要素を検討に含める必要性や、共食研究の射程をさらに拓く可能性を示唆する重要なものであると考えられる。}, pages = {33--48}, title = {職場における共食と共同性・職業的充実の関連― 計量データを用いた探索的検討 ―}, year = {2024} }