@article{oai:setsunan.repo.nii.ac.jp:00000747, author = {植杉, 大 and Uesugi, Dai}, issue = {1-2}, journal = {摂南経済研究}, month = {Mar}, note = {P(論文), 本論文では、不動産市場において売り手がなぜ成約価格情報を隠匿するのかを考察するため、オークション理論のAPV (Affiliated Private Value) モデルのうち1 位価格封印入札オークションのモデルを援用した。その結果、(1) 売り手が値上がり期待を強くもつ場合、成約価格情報など買い手の評価値形成に資する情報を与えたならば、留保価格の近傍において情報がない場合よりも期待収入が少なくなることが分かった。さらに、(2) 売り手が値下がり期待を強くもつ場合、留保価格の近傍において情報がない場合よりも期待収入が大きくなるという、非対称的な結果になることが分かった。これらの結果は、過去の我が国の不動産市況のように価格上昇が予測される場合、売り手は価格に関する情報を出さない方が利益が大きく、従来から指摘されているように不動産市場において価格情報が秘匿される理由が明らかとなった。さらに、現在の我が国の右肩下がりの不動産市況を鑑みるに、逆に売り手はもっている価格に関する情報を出した方が利益が大きくなることが示唆され、不動産市場における情報整備の必要性は、むしろ売り手側から要求されるべきであることが示された。}, pages = {1--5}, title = {不動産価格の情報公開と期待収入の非対称性}, volume = {3}, year = {2013} }